剣友の一言

東西対抗に出場して  渡邊 克礼

  自分とは無縁と感じていた東西対抗剣道大会に出場が決定した時には、東軍そして福島県の代表として頑張らなくてはならないという想いと、十年ぶりに試合をする舞台が東西対抗だという不安の中でのスタートでした。マスクを着用しての剣道の過酷さを生徒の稽古や試合風景を見て感じているだけに、自分の試合に向けた稽古当初は、身体的な苦しさよりも、試合が長引いた時を考えたプレッシャーで、精神的なもののほうが今振り返ってみると厳しかったように思います。そんな中、インターハイを終え一息つきたい部員が三年生を含めて全員で私の稽古相手になってくれたことで、自分の精神的な弱さを補ってくれたことに間違はありません。試合の方は、攻めて間を詰めたところ、相手が小手を空振りして崩れた瞬間に面を打ち込んでの一本勝ち。体が自然に反応した技であり、これも基本打ちから試合稽古まで共に時間を費やしてくれた剣道部員の力添えによるものと思っています。この度、この名誉ある大会に出場させてくださり本当にありがとうございました。この経験を励みに、今後より一層精進していきたいと思います。


東西対抗戦に出場しての感想  金澤 克美

 七月に東西対抗剣道大会出場の連絡が来ました。率直に私が出場するような大会ではないと感じていましたが、同時にこの機会は今後、私の剣道人生において二度と巡ってこないという確信もありました。不安はありましたが、覚悟を決めて、試合への参加を決意しました。大会開催まで約二か月。その時出場が決定していた三重国体の強化練習などもあり、時間を見つけては稽古やトレーニングを行ってきました。新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合審判法、剣道マスクとシールドの着用、稽古場所や時間の制限等・・・これまでとは異なる状況で試合を行わなければならないことに少しずつ慣れてはきたものの、いざ自分の試合となれば不安は尽きませんでした。

大会当日は、真っ向勝負を心に決め、試合に臨みました。東軍がリードした流れで迎えた二十一将戦での私の試合は、緊張はあったものの、相手の動きを見て試合を進め、面を打ち込み一本を先取して、そのまま一本勝ちで終わることができました。結果、東軍十八勝・西軍十七勝で東軍が勝利しました。

試合に向けて、勤務する岩瀬農業高校での生徒との稽古や国体強化に向けて計画された稽古会、東白川支部や近津スポーツ少年団での稽古等、様々なところで稽古や激励の言葉をいただきました。これまで信じられない程の運に恵まれ、このような大会に出場し勝利することができたのは、家族をはじめ、応援してくださった方々の力だと考えています。この経験が今後の自分の剣道や子どもたちの剣道指導に少しでも役立てることができるよう、さらに精進していきたいと思います。


第60回全日本女子選手権に出場して(2021/9) いわき支部 阿部 智美

今回、初めて全日本選手権に出場しましたが、他の選手の試合を見て一番強く感じたことは、自分の持ち味を発揮する能力が高いということです。私自身、格上の選手に対し気負うことなく打ち込んでいくことを目標に試合に臨みました。しかし、主導権を握ることができず、技も出せず、最後は対戦相手の良さである「つくり」のはやさに負けてしまいました。試合の中でいくつかチャンスはありましたがそれをものにできなかったこと、持ち技を発揮できずに自分の試合運びができなかったことが反省点です。今後は自分の良さを生かし、それをしっかりと表現した試合ができるよう稽古に励んでまいります。

また、手数の多さ、展開のはやさ、試合運びなど、自分にはないものをたくさんみて大変勉強になりました。この貴重な経験を今後の剣道にいかし、さらに精進していきます。

最後に、コロナ禍の中、場所を与えていただき稽古をつけてくださった先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。


全日本選手権に出場して(2021/4)

 福島支部 三田大輔

  この一年、コロナウイルスの猛威は世界に広がり、剣道界もその混乱の中で対応や決断を迫られました。剣道におけるマスクやマウススシールドの着用、鍔迫り合いの解消など剣道がコロナウイルスによって変化していきました。また、いままで競い合ってきた仲間が立場上剣道を続けることができなくなったりもしました。

 そのような中で全日本選手権の開催が決定しました。当初はすべての人が憧れる全日本選手権において一部の人しか出場できない大会に意味があるのか悩みました。剣道を求めるすべての人の中で勝ち上がってこそ福島県の全日本選手権出場者ではないのかと今でも思っています。しかし、出場できる機会があるのであればその大会に向けて全力で取り組むことも大切だとも思いました。予選当日は一戦一戦集中力を切らさず、なんとか優勝することができました。

予選後は八巻裕介先輩に稽古相手をお願いしました。八巻先輩は仕事がお忙しいにも関わらず、時間が遅くなっても快く稽古相手を引き受けてくださいました。全日本選手権にも帯同してくださり、心から感謝しています。また、大学の先輩である原田賢治先輩には全日本選手権に向けての心構えや稽古の取り組み方などを教えていただきました。その教えがなによりも有り難く、日々の稽古の中で少しずつ自信をつけていきました。

 憧れの舞台であった全日本選手権。今まで出場した大会とはまるで違った雰囲気や格式というものを感じました。正直、自分が出るような大会ではないようにも感じました。その雰囲気の中でも、今まで励んできた稽古の成果を出そうと試合に臨みました。

結果は1回戦敗退でした。しかし、自分が勝負した場面に後悔はありません。負けは悔しいですが、さらに剣道を高めていきたいと強く思いました。

 いまだコロナウイルスが蔓延しており日々疲れが増す毎日ですが、何不自由なく日常生活が送れて、剣道を求めるすべての人が心から高め合える日々が訪れるのを祈っています。

  最後に、これまでご指導頂いた先生方や応援して頂いた方々、福島西高校剣道部とその保護者の皆様、そして家族にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。


第59回全日本女子剣道選手権大会に出場させて頂いて(2021/4)

 福島支部 上野碧泉
 今回初めて福島県代表として出場させて頂き、多くの事を学ぶことが出来、貴重な経験となりました。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の為、暫定的にルールが変わっての試合となり、福島県の代表として初めて出場させて頂けるワクワク感と新しい試合方法で試合をする緊張感がありました。
 出場できると決まってから大学へ戻り、大会当日まで高い意識で稽古、トレーニングに励むことができ、当日を迎えました。しかし、初戦で京都府代表の宮路選手と対戦させて頂き、延長で面に対して出鼻小手を取られて敗退してしまいました。試合では、自分のペースを作ることが出来ず、相手の試合の上手さを実感することとなり、自分の未熟さを改めて感じることが出来ました。また、決勝まで間近で観させて頂き、振りの速さや駆け引きの上手さ、自分の得意な場面に持っていく試合のやり方を学ぶことができ、新たな課題を見つけることが出来ました。
 全日本という大舞台を経験させて頂けたのは、福島県剣道連盟様をはじめご指導くださった先生、先輩方、一緒に稽古を頑張ってきた仲間、そして今まで応援してくださった方々のお陰です。

 この経験を生かし、次は上位進出してお世話になった方々に恩返しができる様、日々精進していきます。応援の程、ありがとうございました。